ailia SDK 1.2.9をリリース
クロスプラットフォームで利用できるGPU対応の高速AI推論フレームワークであるailia SDKのバージョン1.2.9のご紹介です。ailia SDKについてはこちらをご覧ください。
Arm NEON向けの高速化
NEONコードのインラインアセンブラによる高速化や、CPUのBig Little Coreの最適化を行っており、AndroidやM1 MacなどのArm環境で推論速度を改善しました。
Androidの推論バックエンドのVulkanへの統一
GoogleからAndroid 12からのRenderScriptのサポート終了とVulkanへの移行推奨のアナウンスが出ています。これに伴い、ailia SDKのRenderScriptのサポートを終了し、推論バックエンドをVulkanに統一しました。
JNIの複数入出力対応
JNIに複数入出力対応のAPIを追加しました。より複雑なモデルのJNIでの推論が可能になります。
Pythonの省メモリモード強化
PythonのClassifier APIやDetector APIに省メモリモードを追加しました。Predict APIと同様にmemory_modeをインスタンス作成時の引数に与えることができます。
Detector APIのYOLOX対応
Detector APIにおいて、高精度な物体検出モデルのYOLOXに対応しました。Detector APIの引数を書き換えるだけで、既存アプリをYOLOXに変更することができます。また、前処理と後処理をC++で行うため、Pythonで前処理と後処理を行うのに比べて高速に動作します。加えて、compute APIの引数にBGRAではなくBGRも与えられるようになったため、不要なカラーフォーマット変換を抑制可能です。
#yolov4
detector = ailia.Detector( MODEL_PATH, WEIGHT_PATH, len(COCO_CATEGORY), format=ailia.NETWORK_IMAGE_FORMAT_RGB, channel=ailia.NETWORK_IMAGE_CHANNEL_FIRST, range=ailia.NETWORK_IMAGE_RANGE_U_FP32, algorithm=ailia.DETECTOR_ALGORITHM_YOLOV4, env_id=args.env_id)#yolox
detector = ailia.Detector( MODEL_PATH, WEIGHT_PATH, len(COCO_CATEGORY), format=ailia.NETWORK_IMAGE_FORMAT_BGR, channel=ailia.NETWORK_IMAGE_CHANNEL_FIRST, range=ailia.NETWORK_IMAGE_RANGE_U_INT8, algorithm=ailia.DETECTOR_ALGORITHM_YOLOX, env_id=args.env_id)
Python 3.10対応
Python 3.10でcollections.Sequenceからのcollecttions.abc.Sequenceへのエイリアスが廃止されたためにrun APIが動作しない問題を修正しました。ailia SDK 1.2.8で下記のエラーが発生する場合はailia SDK 1.2.9にアップデートしてください。
File "Python310\lib\site-packages\ailia\wrapper.py", line 407, in run
elif isinstance(input, collections.Sequence) :
AttributeError: module 'collections' has no attribute 'Sequence'
新しいレイヤーへの対応
SoftSignレイヤーに対応しました。また、一部のレイヤーでopset=12に対応しました。今後、ailia SDK 1.2.10でopset=12〜14への正式対応を予定しています。新たにailia MODELSに追加されたHitNetはopset=12を使用しています。
評価版のライセンスファイルの自動コピー
pipで評価版をインストールする際、ライセンスファイルを自動的にコピーするようになりました。また、Unityでアプリをビルドした際にも、自動的にライセンスファイルがコピーされます。
新しく対応するモデル
ailia SDK 1.2.9で新たに対応するモデルとなります。
SiamMOT : 追跡用ネットワークを使用するトラッキングモデル

BackGroundMattingV2 : 背景切り抜きモデル

出典:https://github.com/PeterL1n/BackgroundMattingV2#video--image-examples
HitNet : ステレオカメラからのデプス推定モデル

出典:https://vision.middlebury.edu/stereo/data/scenes2003/
LapDepth : 単眼デプス推定モデル

出典:https://github.com/tjqansthd/LapDepth-release/blob/master/example/kitti_demo.jpg
RestyleEncoder : 顔画像のアニメ化

出典:https://github.com/yuval-alaluf/restyle-encoder/tree/main/notebooks/images
SAM : 顔画像の年齢変換

出典:https://github.com/yuval-alaluf/SAM/blob/master/notebooks/images/866.jpg
アイリア株式会社はAIを実用化する会社として、クロスプラットフォームでGPUを使用した高速な推論を行うことができるailia SDKを開発しています。アイリア株式会社ではコンサルティングからモデル作成、SDKの提供、AIを利用したアプリ・システム開発、サポートまで、 AIに関するトータルソリューションを提供していますのでお気軽にお問い合わせください。
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