ailia SDK 1.2.14.1をリリース
ailia SDK 1.2.14.0の環境依存の不具合を修正したパッチリリースである、ailia SDKのバージョン1.2.14.1のご紹介です。ailia SDKについてはこちらをご覧ください
ailia SDK 1.2.14.1の概要
ailia SDK 1.2.14.1はailia SDK 1.2.14.0の環境依存の不具合を修正したパッチリリースです。

Vulkanのインスタンス保持方法を変更
ailia SDK 1.2.14.0までは、ailiaGetEnvironmentもしくはailiaCreateでVulkanのインスタンスの作成と解放を行っていました。
しかし、AMDの2022年6月以前のドライバで、AMDの内蔵グラフィックスと、NVIDIAのGeforceが混在している環境で、OpenGLの初期化時にVulkanのインスタンスが存在していない場合、OpenGLの命令が例外を出す問題が見つかっています。
そこで、ailia SDK 1.2.14.1では、Vulkanのインスタンスをailiaの中で永続的に保持することで、AMDの古いドライバでも、正しくOpenGLが動作するように修正しました。
また、明示的にVulkanのインスタンスを解放したい場合のために、ailiaFinalize APIを追加しています。
今回の改良により、vkCreateInstanceとvkDestroyInstanceを呼び出す回数が減少するため、より安定した動作になります。
Vulkanで環境に依存して発生する問題を修正
dGPUがVulkan1.0まで対応で、iGPUがVulkan1.1まで対応する場合に、iGPUの方でvulkan.dllが1.1に更新された結果、ailiaからVulkan1.1のAPIを呼び出し、例外が発生する問題を修正しました。
また、NVIDIAの古いGPUで、Vulkanに対応していないGPUの場合、vkEnumeratePhsicalDevicesがデバイス数0を返すことを期待していますが、vkEnumeratePhsicalDevicesがVK_ERROR_INITIALIZATION_FAILEDを返すために、ailiaGetEnvironmentがエラーを返す問題を修正しています。
モデル依存の不具合の修正
モデルのパラメータやレイヤーの組み合わせによって、推論結果が不正になる問題を修正しています。
Visual Studio C#のサンプルの追加
githubでVisual Studio C#からailia SDKを呼び出すためのサンプルを公開しました。業務用アプリなどにAIを取り込むことが容易になります。
新たに動作するようになるモデル
yolov8 : 最新の物体検出モデル
yolov8-seg : 高速なセグメンテーションモデル
今後の予定
2023年夏にリリース予定のailia SDK 1.2.15では、WhisperなどのTransformerモデルにおけるGPU推論の性能改善を予定しています。また、MPSのMTLBuffer対応による、MPSのGPU推論の対応範囲の拡張を予定しています。
アイリア株式会社はAIを実用化する会社として、クロスプラットフォームでGPUを使用した高速な推論を行うことができるailia SDKを開発しています。アイリア株式会社ではコンサルティングからモデル作成、SDKの提供、AIを利用したアプリ・システム開発、サポートまで、 AIに関するトータルソリューションを提供していますのでお気軽にお問い合わせください。
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